生命の芽生え
赤ちゃんは約35~38週を体内で過ごす
最近の技術(4次元超音波)によって胎児の表情や動きを詳細に観察可能になった
現在の発達心理学では、胎児の発達も研究対象に
人の生命の始まりは、精子と卵子の受精・着床
胎芽期:着床から妊娠8週まで(まだヒトの形でない)
臍帯(臍の緒)で胎盤とつながり、母親と血液を共有する
栄養素・老廃物、酸素・二酸化炭素を血液を介して交換する →この性質を利用したのが出生前診断
胎児が過ごす母親の子宮は、羊水で満たされている
胎児を外部の衝撃から守る
胎児が自由に動く空間を確保する
子宮内の温度を一定に保つ
→母親と血液を共有しているため、
生活習慣の問題が胎児の発育不全などを引き起こすことも
胎児は出生後のための準備をしている
妊娠8週過ぎ頃
驚愕様運動:全身をびくっとさせる動き
妊娠12~15週頃
呼吸様運動:胸を膨らませ、しぼませる
吸てつ反射:指を吸う
嚥下運動 :羊水を口に入れ、飲み込む
乳児の運動発達
(1):ヒトの赤ちゃんは、他の動物と比べて、未熟な状態で生まれてくる
直立二足歩行(骨盤が広がりにくい)と大きい脳という、ヒトの特徴のため
自分の意志で移動・探索できるようになることは、認知や社会性の発達につながる
言語の発達
言語の構造は3つの水準から成っている
①単音(音素) 「ま、ぼ」
②語・接頭語 「まま、ぼうし」
③文単位 「ままが、ぼうしをかぶっている」
子どもは、①適切に発声し、②組み合わせて語を作り、③3組み合わせて文を作る
→全てを4~5年で習得する
音素の理解の発達
子どもは、いかなる言語体系についても、
異なる音素に対応した音を弁別する(聞き分ける)ことができるようになる
例)LとRの発音 1歳未満 👶<わかる!!!
成人 👨🦰<わからない…
生まれてから1年で、乳児は母語の言語体系の中でどの音素が重要かを学習する(4歳までにほぼ終了)
→逆に、不要な弁別能力を失う
語と概念の発達
子どもは1歳ごろには多くのことがらについての概念を獲得し、話し始める
(2):赤ちゃんと大人が、別のモノに一緒に注意を向けること
🐶 👨🦰💬わんわん 👶💭わんわん
🚙 👨🦰💬ぶーぶ 👶💭ぶーぶ
👩 👨🦰💬まま 👶💭まま
単純な文から複雑な文へ
1歳半から2歳半のあいだに、句や文の獲得が始まる
二語文から、より正確に意図を表現した複雑な文へと変化する
「まま、ぼうし」(二語文) →「まま、ぼうし、かぶる」 →「ままが、ぼうしを、かぶっている」
言語の発達を支える生得的要因
(3)((4)):ある特定の側面の発達にとって、一生のうちで最適な時期
例)隔離児だったジーニー
1歳頃から部屋に監禁され、何か言葉を発しようとすると暴力や怒鳴り声を返される
家族もジーニーとのコミュニケーションを一切禁止される
→保護された後に言語学習をするも、言語能力は小学3年生の程度を超えることはなかった
複雑な文から談話へ
会話のルールの理解が進むと、談話が発達する
談話:一貫性のある、複数の語からなる発話
他者と話す「会話」
出来事を時間・順序で並べる「語り」 →どちらも大人が手助けすることで発達が促進される
言語が思考を助ける
言語が発達すると、思考の道具としても言葉を使うようになる
(5):音声を伴うコミュニケーションに用いる言語 👶💭でぃずにーいきたい
(6):音声を伴わない自分に対する言語 👶💬でぃずにーいきたいなぁ…
※幼児に独り言が多いのは、内言と外言が発達中で混ざってしまうからかも
内言の発達と読み書きの獲得を土台にして、児童期では言語による学習が進められる