発見学習と受容学習
教え方を整理するひとつの典型的な次元
(1):生徒が能動的に活動に参加して自ら命題を発見する
(2):受動的に命題を学んで理解する
対極に位置づけられるが、どちらが絶対的に良いというものではなく、
いずれもメリット・デメリットがあるということを理解しておくことが重要
生徒の適性によって、どちらの方法が適しているのかも異なる
(3)
(4)という研究者によって提唱
命題を生徒自身に発見させる教授法
「科学の知識が発見され、
生まれてきた過程を学習者に再体験させるならば、
問題解決に役立つ、応用可能な知識となる」
→単に誰かからおしえてもらうよりも、
自分で工夫をして発見する方が深く理解できるし定着する
発見学習を促す授業の具体的な進め方
① まず学習課題を把握・共有 「三角形の内角の和を調べよう」
② 次に、仮説を立てる 「三角形によって違う」「どんな三角形でも〇度だ」
③ 仮説は他の生徒と共有したり、自分で見直したりして練り上げる
④ 仮説が定まったら、実際に手を動かして仮説を検証
実際の三角形の模型等を使いながら、適切な方法で仮説を確かめる
⑤ 仮説検証の結果をもとに、発展として法則性を見極め、命題をまとめる
→卒業研究など、科学的知見を発見するプロセスそのものである
(5)
命題を生徒に対して直接伝える教授法
学校教育の中心であり、生徒の言語能力やイメージ能力が発達し、論理的思考が得意になるほど有効
例)「三角形の内角の和は180度である」という命題を伝え、
その命題が様々な三角形にあてはまることを確認させる
各学習のメリット・デメリット
発見学習
メリット :単に知識を身に付けるだけでなく、問題解決法も含めて理解するため(6)しやすい
課題解決に取り組みながら学ぶため、(7)も高まりやすい
デメリット:(8)がかかり、適した学習内容が限られる
受容学習
メリット :知識伝達に時間がかからず、(9)
学習内容に関わらず知識を伝えることができる
デメリット:一方的に教わり(10)に欠けるため、(11)が低下し、集中力も低下しやすい
(12)
オーズベルが「受容学習においても、動機づけを高める工夫ができる」と提唱
受容学習によって知識を伝達する際に、その知識の意味を深く理解し、既有知識にむすびつけることを促す教授法
(13):年号や単語の音をそのまま覚えるなど、学習内容の意味を深めない学習
(14):学習内容の必要性や深い意味を考えたり、既存知識と結び付けて理解したりする学習
有意味受容学習では、新しく学ぶ内容を、既有の知識や考え方の構造に取り入れて関連付けることが重要
具体的な方法としてオーズベルが提唱した「(15)」
(16)
新しい知識を既有知識にむすびつけるための先行情報、手がかり
例)古文を教えるときに、既に学んだ日本史の内容と関連付ける情報を与える
その授業で学ぶ内容の概要をあらかじめ教えておく
個別・グループで学習の具体的な方法を
1. (17):小グループの中で生徒同士が協力し、教え合いながら学習を進める方法
① グループを分ける
② 各グループの〇名がそれぞれ、別の教材を学びます。
③ 各教材を学ぶために散らばっていた〇名がもとのグループに戻って、①の課題に協力して取り組む
グループの一人ひとりが各分野の専門家になり、課題解決のための情報源になる学習方法
メンバーそれぞれが責任をもって取組むので、学習内容の理解が進みやすい
メンバー全員が独自の役割をもって協力することで、人間関係の改善や、自尊心の向上に有効
2. (18)
スキナーが提唱
個別の生徒を対象とした、オペラント条件づけとシェイピングの考えに基づく学習方法
例)誤答したら同じ問題に戻り、正解できたら次の問題に進む
一斉授業では一人ひとりの進度に合わせることが難しいが、
この方法であれば全ての生徒が(かかる時間は異なるが)同じ学習内容を学ぶことができる
他にも分岐をしたり繰り返しのアルゴリズムを変えたりして、様々なプログラム学習を設定できる
生徒により教え方の効果が違う
(19)
教授方法による学習効果の大きさが、
生徒が持っている特性・適性によって異なる(交互作用)
生徒の適性や特性はさまざま
例)能力面 :知能や記憶力、思考力や学力など
性格面 :生徒の性格や認知スタイル、テスト不安の傾向など
態度・意欲面:先ほどの対人態度、学習への興味・意欲、学習習慣など

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